答辞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お礼のことば

　今日は、ぼく達六年生のために、楽しいお礼の会を計画してくれてありがとうございます。

　ぼくは、お礼に自分の経験からのメッセージをおくりたいと思います。白血病にかかってから、命の大切さ、友達を失うつらさ、生きていることの幸せを知りました。命の大切さについて考えてみてください。みんなよくふざけあって死ねとか、軽軽しく言っているけど、死ぬということのつらさを知らないからだと思います。ときどきその言葉を耳にしますが、聞くとぼくはとても胸が痛くなります。

　僕が病気をしてから何人かの人と友達になりましたがその中の二人が死んでしまいました。二人ともとてもやさしくて、病院内で毎日遊んでいました。だけど死んでしまって、もっともっと大切にしてあげればと思いました。ぼくは、友達を失って気づいたことがあります。それは、本当に大切なものは、失ってしまわないとわからないということです。死んでしまってから、後悔しても遅いのです。

　今はいじめとかいろいろ問題になっているけど、いじめをする人に、友達を作る資格はないと思います。だから、みんなもぼくみたいにならないように、友達の大切さに気づいてほしいです。ぼくはいじめはしていませんが大事な友達を失って、苦しい思いをしています。こんなに苦しい思いをみんなにさせたくないので、友達を大切にしてほしいです。

　退院して初めに感じたことは、一つ屋根の下で家族全員そろうことがすごく幸せだったことです。死んでしまったら、話すこともできなくなってしまいます。ぼくは、みんなにわかって欲しい。ここに生きているのはあたり前じゃないこと、みんな人間一人では生きていけない、いろいろな人に支えられて生きているということを！！　ぼく達六年生は108名そろって卒業していきます。とてもうれしいことだと思います。中学校にはいっても友達を大切にしていきたいと思います。

　みなさんも、これから友達を大切にして、しっかり生きていってください。